恋スル運命
走り去る馬には鞍がついていたのを確認し、私の悲鳴で乗ってたカイが振り落とされたと理解する。
「あの・・・大丈夫?」
ピクリとも動かないカイに恐る恐る近づき覗き込む。
『・・・驚いただけで大したことはない。こちらこそ驚かせたみたいで悪かった』
寝転んだままそう言い目をゆっくりと開く。
『空が見たくて寝転んでたのか!確かに綺麗だし、気持ち良い昼寝に持って来いだな』
「っ、」
少年のような屈託のない笑みを浮かべたカイに、思わず魅入ってしまった。
デッサンのためにここ数日顔を合わせてたけど、笑った顔は初めて見たわ。
なんて澄んだ笑顔なのかしら。
『何だ?俺の顔に何か付いてるか?』
見つめていたことに、気づいたカイが不思議そうに起き上がる。
起き上がったカイの頭は草まみれになっていて、なのにそれに気づかずに真顔で見てくるその不自然さがおかしい。
ダメ、と思えば思うほどこみ上げる笑い。
「あなた笑うと、とても幼い顔になるのね・・・ぷっ。・・・あははっ!それと、頭が草まみれで、緑色の髪が生えたみたいよ?あはは、おかしいっ」
とうとう限界を超えてしまった私は、カイを指差し大声で笑っていた。
「あの・・・大丈夫?」
ピクリとも動かないカイに恐る恐る近づき覗き込む。
『・・・驚いただけで大したことはない。こちらこそ驚かせたみたいで悪かった』
寝転んだままそう言い目をゆっくりと開く。
『空が見たくて寝転んでたのか!確かに綺麗だし、気持ち良い昼寝に持って来いだな』
「っ、」
少年のような屈託のない笑みを浮かべたカイに、思わず魅入ってしまった。
デッサンのためにここ数日顔を合わせてたけど、笑った顔は初めて見たわ。
なんて澄んだ笑顔なのかしら。
『何だ?俺の顔に何か付いてるか?』
見つめていたことに、気づいたカイが不思議そうに起き上がる。
起き上がったカイの頭は草まみれになっていて、なのにそれに気づかずに真顔で見てくるその不自然さがおかしい。
ダメ、と思えば思うほどこみ上げる笑い。
「あなた笑うと、とても幼い顔になるのね・・・ぷっ。・・・あははっ!それと、頭が草まみれで、緑色の髪が生えたみたいよ?あはは、おかしいっ」
とうとう限界を超えてしまった私は、カイを指差し大声で笑っていた。