恋スル運命
支度が整い社長室へと内線をかけ秘書のお姉さまに用件を伝える。




社員出入り口の前で待つように伝えられ、荷物の搬入口にもなっている裏口の方へと向かった。





少しして黒光りの高級車とわかる車が目の前に停まる。




そこへ社長と海偉がやってきて、3人そろってその車へと乗り込む事になった。




助手席へと自ら座ることを名乗り出てさっさと座る。




後ろへと乗った社長は少し機嫌よく私に声をかけてきた。




『君が来てくれたお陰でようやく彼とゆっくり話す機会が出来たよ!

個人的に彼の大ファンでね〜。

いつも電話で断られてばかりだったからね。今日来店すると聞いて、ビックリしたよ!

大事な会議を副社長に任せて来たくらいだ』





「はあ……」






彼の大ファン??

それでお仕事の話?

社長がお願いしなくちゃいけない立場の人間ってこと?

なんだかますます訳がわからない。


そんな偉い人には見えないのよね。(態度だけは偉そうだけど)





彼の仕事って一体……
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