恋スル運命
『……………』
神田さんはしばらくの間無言・無表情で目の前の鏡を見つめてた。
欲しい商品とは違うグロスなんて出したの、気に入らなかったかな。
そう思っていたら、神田さんが持っている鞄を開けて財布を取り出した。
『そのグロス、いくら?』
気に入ってもらえた!?
「消費税込みで3675円になります」
相手が誰であろうとその人に合う物を選んで、それを気に入ってもらってお買い上げしてもらえるのってすごく嬉しい。
達成感を感じちゃうんだよね。
新品のグロスを棚から出して、色を確認してもらい出された5千円札を受けとる。
レジが少し離れた場所にあるからそこへ持っていこうとした。
『ちょっとそこのあなた。
あなたが会計してきてくれる?』
『はい?』
神田さんがいきなり萌花に声をかけてそう言った。
いきなり指名された萌花は戸惑いながら私を見る。
戸惑ってるのは私も一緒。
「お願いできますか?」
戸惑いながらもお客である神田さんの申し出を断るのもあれかなと思い、
私はグロスと預かったお金を萌花に手渡しながらお願いした。
神田さんはしばらくの間無言・無表情で目の前の鏡を見つめてた。
欲しい商品とは違うグロスなんて出したの、気に入らなかったかな。
そう思っていたら、神田さんが持っている鞄を開けて財布を取り出した。
『そのグロス、いくら?』
気に入ってもらえた!?
「消費税込みで3675円になります」
相手が誰であろうとその人に合う物を選んで、それを気に入ってもらってお買い上げしてもらえるのってすごく嬉しい。
達成感を感じちゃうんだよね。
新品のグロスを棚から出して、色を確認してもらい出された5千円札を受けとる。
レジが少し離れた場所にあるからそこへ持っていこうとした。
『ちょっとそこのあなた。
あなたが会計してきてくれる?』
『はい?』
神田さんがいきなり萌花に声をかけてそう言った。
いきなり指名された萌花は戸惑いながら私を見る。
戸惑ってるのは私も一緒。
「お願いできますか?」
戸惑いながらもお客である神田さんの申し出を断るのもあれかなと思い、
私はグロスと預かったお金を萌花に手渡しながらお願いした。