先輩彼女

「なぁ、“たく”って“たくま”だから“たく”なの?」

「そ-だよ?
いやだった?」

急に不安になった…

「いや、今までそんな呼び方された事無いから
何か逆に嬉しい!!
てか日向からだったら
何でも嬉しいし!!」

そんな事言われたら
照れるし…

「もう、ナンパとかされんなよ?」

されんなよって…
されたくてされた訳ぢゃ無い…

「日向は可愛いから
されちゃうんだよな?
俺がしっかりしないとな」

たくは私の表情から読み取ったのだろう。

「スカウトのはいいの?
もし日向がしたければしたらいいよ?俺は日向の夢を応援する。」

たく…

「いいの。私、バスケ大好きだから。」

これは私の本音…

ん?
たくは何でまた眉間にシワが?

「俺よりもバスケが好きなの?」

へ?

まさかのバスケにヤキモチ!?

「たく…バスケにヤキモチ妬かないでよ。」

「だって俺、日向に大好き何て言って貰った事無いンだけど?」

「……………」

「なぁ、俺にも言って?」


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