ハッピー☆ハネムーン
唇に柔らかな感触…
漏れる吐息…
「…ん」
慶介は初めに軽くついばむような口付けをする。
そして、その後は少し角度を変えて。
伏目がちな熱っぽい瞳であたしを見ると、今度は深く確かめるように。
キスをする時は、決まってこうしてくれる。
愛おしむように、何度も何度も…時間をかけて。
キスだけでいつも骨抜きにされちゃうあたしは、慶介の首に必死に掴まってるだけなんだ。
そんなあたしを見て、口角をキュッと上げて笑う慶介。
はあ…
どうしてこの人はこんなに色っぽいの?
もう襲ってしまいたい。
押し倒してしまいたい。
子宮がキュてなるくらいあたしドキドキしてる。
いつもは、ここでおしまい。
でも、今夜は“いつも”とは違うんだ。
あたし達の新婚旅行。
これで、子供が出来ちゃう人もいるしね。
きゃ~ッ
慶介とあたしの子供か…きっと慶介に似てかわいいんだろうな…
…うふ。うふふ。
……
………ん?
「えぇ!?」