Monochro world
「えっ…。」
「優太は決まったん?」
「う、うん。」
「それじゃあ呼ぶで?すんませーん!」
宇美のことをほって、さっさと店員さんを呼んだ。
『それでは、ご注文をお伺いします!』
「私はこの和風セットで、この子がこのハンバーグで――」
「違う!お子さまランチ!」
どうやら、この勝負私が勝ったらしい(笑)
「すみません。ハンバーグやなくてこのお子さまのセットにしてください。」
「んで、俺はこのハンバーグセットで!」
パッと優太を見たら歯を出して笑っていた。
そして宇美は目を輝かせていた。
「――宇美を甘やかさんでや…。」
全く……。