Monochro world
「おつかれでーす…。」
21時に上がった私は事務室に向かった。
「何か俺に話さなあかんこと…あるんやないか?」
一緒に上がった優太が後ろからぶっきらぼうに声をかけてきた。
振り返るとやっぱり怒った顔をしている。
――な、何!?
そんな優太に若干ビビりながら、上目遣いがちに答えた。
「うん…。あるけど…。」
「ほな帰りながら聞こか。」
「わ、分かった。」
私らは着替えるべく、更衣室に入った。