Monochro world
「…。」
シーンと静まり返る空間。
そんな空気に耐えられなくなった私はハハッと笑った。
「さっきから難しい顔して…私は平気やから…大丈夫やから……笑っててや!
私、優太まで離れてしもたら……」
そこまで言うと、私は抱きしめられた。
「何してるん?」
「翔太!?」
それによって私は思わず優太を突き飛ばした。
自分で離れるな言っといて、自分から離れてしまうなんて本間に救いようのないバカやねん。
それでも、やっぱり翔太がよかった。
傷付くだけやって気づかずにまた闇に落ちていく―――…