Monochro world
「別に髪切ったってええやんか!」


胸が隠れるくらい長かった私の髪はバッサリ切られ、鎖骨あたりの長さになった。



「まぁ似おてるからかまんねんけど…」
とボソッと照れた顔で呟いた後、キッと睨んできた。



「何やの!?」



ジッと私の足を見た後、視線を戻して「はぁ…。」とため息をついた。



「そのワンピースも可愛いねんけど、丈短いなぁ。」



ん?



怒ってる割にちょいちょい甘い言葉が入ってんねんけど私の聞き間違いちゃうんかな?



私耳ええから聞き違わんからなぁ…。


なんて悶々と考えていたら、グイッと手を引っ張られた。


「まぁどうでもええわぁ!今日は楽しもな!」


いつものキラキラの笑顔。


――言い出したのは自分やろ?


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