Monochro world
コイツは神出鬼没って言うか、なんと言うか……
「優太、重いねんけど。」
「気のせいちゃうー?」
私の肩に腕を乗せて、私に体重をかけてる状態。
いや、気のせいやないし!
「重いわ!ドアホ!!」
「うわっ!」
「キャッ!!」
ヤバッ!
腰から転ける!!
優太を払いのけ、振り返った時に足が絡まってバランスを崩してしまった。
「……。あれ?」
いつまで経っても痛くない…。
「――何やってんねん。澪…。」