Monochro world
てか、優太には黙ってこっちに来たからもし、会ったとしたら絶対おごられんちゃうんかなー…
「――フッ…」
そんな心配も無用かな…
「てか、宇美!あんま走ってると転けるで!?」
「だいじょーぶ!うみ、こけへんもっ―――!」
「あっ!」
とってーん!
と宇美はド派手に転んだ。
「――うぅ…。う…うわーん!!」
「言わんこっちゃないやろ!」
私は泣き出した宇美に駆け寄ろうとした―――
「宇美はええ子やろ?こんなん痛ないやろ?なっ?」
―――ちょっ…!
何で、コイツがこんな所におんねん!
私は目の前の状況に頭が着いていかず、固まっていた。