Monochro world
「翔太おはよ!」
「あぁ、おはよ。」
ハイテンションの私に比べ、ローテンションな翔太。
ふと翔太のズボンのポケットを見るとクマさんがいた。
「あ!クマ付けてくれたんやー!めっちゃ嬉しい!」
「あー…もう、うっさいわ!何で俺がこんな可愛らしいクマを付けなあかんねん…。」
なるほど、テンションが低いのはクマのせいか…。
「別に嫌なら付けんでもかまんのよ?」
ちょっと私も無理矢理な感じで選んでしもたからね。
ちょっと反省…。
シュンとしている私に翔太は焦り出した。
「お、俺が付けるには可愛い過ぎるなーって思ただけやねんで?別に付けるんが嫌なわけちゃうから!」
「…ぷっ!」
あんまり慌てるもんやから「クククッ…。」と笑ってしまった。