Monochro world
「俺とお前が結婚するねん!」
ポカーンと全く話について行けてない私の鼻をつまんで
「なんちゅーアホ面…」
なんて言うもんやから頭をスパーンっとど突いてやった。
「てか、いきなり
“結婚するで!”
なんて言われて
“はい、そうですか”
ってなるかっちゅー話や!」
「ならへんの?」
「ならんわアホ!
って、なんやこれ!お前こんな所まで来てこんなしょーもないコントしに来たんか!?」
私は、ここが人通りが少ないとは言え、自分の家のアパートの前やってことを完全忘れて
道路の真ん中で優太に向かって眉間にシワを寄せて“あ゙ーん゙?”と睨んでいた。