Monochro world



「あら、澪ちゃん!
そっちの男の子は彼氏?」




パッと後ろを振り返ると、買い物袋をぶら下げた大家さんがニコニコして立っていた。




――てか彼氏やない!




そう思い、



「いや、こいつは――」



さっさと否定しようと、苦笑いをしたらあっさりと阻止されてしまった。




「俺、こいつの旦那なんっすよー!」




……は?




へらっとする優太を睨んだら、大家さんは




「あらあら~…。そうやったの?
それじゃあオバサンはこの辺りで失礼するわぁー!」




「え?あっ…!ちゃ、ちゃうんです!」




慌てて否定するも全く聞き入れず、家に入っていった。




……なんてこった…。




< 184 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop