Monochro world
「はい、どうぞ。」
横にいる太一君にオムライスを渡した。
太一君は嬉しそうにオムライスを見て
「ありがとうございます!オムライスの達人になれるように頑張ります!」
なんて言っている。
「ははっ!オムライスだけやなくて全部の料理の達人になりぃや!」
クスクス笑っていると太一君だけやなく、奥にいた優太までもが顔を出して驚いた顔をしている。
「な、何やの?」
「澪も笑うんやなぁって思ってさぁ…。」
関心している優太。
「あんた、今まで私の何を見てきたんよ。」
そう言って、私は苦笑いをする。
そんな私を見た優太は腕を組んだ。
「確かに入った最初の方は、よう笑っとったかもしらんなぁ…。」
優太の話を聞いていた太一君が口をはさんだ。
「え?優太さんの方が先輩なんですか?てっきり澪さんが先輩かと…。」
「あー…。今の口ぶりやったら優太が先輩に聞こえるなぁ。…ちゃうで?私ら同期やねんで?タメやしなぁ?」
私は同意を求めるように優太を見た。
「おう!」