Monochro world
宇美は食べるてを止め、うつ向いてしまった。
――ホンマのパパを見せれたらええねんけど…。
そんな想いから、宇美の頭を撫でながら
「ごめんなぁ?」
と呟いた。
宇美は何を感じたのか分からんけどうつ向いたまま言った。
「――優ちゃんの絵を書く。」
「え?」
「優ちゃん、宇美のパパにする!」
そう言って、屈託のない笑顔を私に向けた。
「そっか!じゃあ、書いたら優ちゃんに見せなあかんね!」
「うん!」
宇美は何を感じたんやろ?
宇美は子どもやけど、子どもやないなぁ…。