Monochro world
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高1の春



「澪ー!俺らまた高校でも同じクラスやで?」


キラキラの笑顔を見せるのは、中学からの友達、翔太。


「え?ホンマにぃ!?なんや私らの腐れ縁はまだ続くんかいな!」


そう言って、私と翔太は笑いあった。


中学3年間一緒のクラスで、一番仲がいい男友達。



それと同時に私の好きな人。



ちなみに3年間片想い中。


告白は、今の関係が崩れるのが怖くてできないでいる。



でも、“高校でも同じクラスだったら告白する”と言う自分ルールを作ってしまった。



「おーい…!澪さーん!何ボサッとしてるんですかー!?置いてくでー?」



相変わらずマイペースな翔太。



「しょ、翔太!!」



私はドキドキしていっぱいいっぱいだったため、翔太が私を


「何やねん!急に叫ぶなやぁ!てか、何真面目な顔してんねん!」


などと言って私を茶化していたのに全く気付かなかった。



「翔太、私の彼氏にならへん?」


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