Monochro world
「ママにゃんこみたーい!」
嬉しそうに笑顔を向ける宇美。
「ニャー!!」
猫の真似をして宇美をこしょばして遊んだ。
キャッキャ言ってる私らに優太はあきれ顔で
「はよ食べや」
なんて言ってる。
ホンマの家族みたいで楽しい。
宇美にはパパがいなくて寂しい思いをさせてばかりやけど、こうやって優太が側にいてくれたら寂しくない。
━━━優太が宇美のパパやったらよかったのに……。
そんなことが頭をよぎり、ハッとした。
「どした?澪。」
「あ……いや、何でもない。」
これ以上優太に迷惑かけたらあかんやんか…。
私は熱いコーヒーをノドに流した。