Monochro world
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「ホンマ、どんくさいなぁ!」
「…。」
「なんや?そんなに翔太がよかったんか?」
「ち、違っ……!」
リレーでド派手に転けてしまった私は救護所に運ばれた。
優太の手によって……。
翔太は体育委員やから準備やらやらなあかんことがめっちゃあるらしく、泣く泣く離れていった。
(俺が連れて行く!ってめっちゃ抱き締められたけど…(笑))
優太は友達やけど、一応前にコクられた相手でもあるし、ちょっと気まずい…。
「立川さん、右足首ちょっと回すよー…」
保健医の花川先生。
笑顔がほわわ~んとしたアラサーの可愛らしいせんせ……
「痛ーーーい!!せ、せ、先生!!」
涙目で先生を見下げると笑顔で
「捻挫ね。」
と言いながら湿布を貼ってくれた。