Monochro world
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「…。」
「…。」
入学式で早く終わり、私と翔太は一緒に帰っていた。
学校から出て一言も喋らない。
やっぱり気まずいんかな…?
そんなことが頭を過る。
でもこの空気に耐えれなかったのは彼が先だった。
「何で何も喋らんのや!!カップルとは思われへん空気や!」
そう、翔太は私の彼氏になりました。
――時は戻り朝
「翔太、私の彼氏にならへん?」
私は出来るだけ軽く言った。
断られたら“冗談やし~”とか言って逃げようと思ったから。
私はどんだけ卑怯やねん!て思ったけど関係ないし。
断られる確率のが高――…
「ええよ?」
「へ?」
顔を上げるとそこには私の好きな笑顔があった。