Monochro world

―――――――――――………



「…。」


「…。」


入学式で早く終わり、私と翔太は一緒に帰っていた。



学校から出て一言も喋らない。



やっぱり気まずいんかな…?



そんなことが頭を過る。


でもこの空気に耐えれなかったのは彼が先だった。



「何で何も喋らんのや!!カップルとは思われへん空気や!」



そう、翔太は私の彼氏になりました。



――時は戻り朝



「翔太、私の彼氏にならへん?」


私は出来るだけ軽く言った。


断られたら“冗談やし~”とか言って逃げようと思ったから。


私はどんだけ卑怯やねん!て思ったけど関係ないし。


断られる確率のが高――…



「ええよ?」


「へ?」


顔を上げるとそこには私の好きな笑顔があった。



< 6 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop