Monochro world
「まぁ、高校生にもなって彼氏がおらへんのは辛いよなぁ…。」
翔太はそう言って、涙を拭うフリをした。
てか私に同情したの!?
「別に同情するなら付き合わんでええし!他の誰か探すもん!」
ムスッとして、眉間にシワを寄せた。
だって、泣きそうなんだもん…。
そんな私を見た翔太は、私から目線を反らした。
何か言いたげな雰囲気。
私は少し待った。
と言ってもほんの2、3秒。
それが私にとっては長く感じた。
「お前が他の男とおるのを見るんは嫌や…。」