Monochro world
何も言わない私を見て佳英がキレた。
バンッ!!
「あんた中出ししたんか!!それじゃあ普通に妊娠するわ!!」
「か、佳英さん落ち着いて…。」
「落ち着いてられるか!」
鼻息荒く眉間にしわを寄せる佳英。
「私は大丈夫やからさ?」
ニコッと笑う私を見て、毒気を抜かれたのか佳英はストンと腰を下ろした。
「泣くのは澪、アンタなんやから…。もっと自分の身を守らな。」
心配そうな瞳が揺れている。
「私が泣く前に佳英が泣いてどないするんよ…。」
「うっさいバカ!てか泣いてへんし!」
「バ、バカ!?」
私はいい友達を持ったなぁ…。