Monochro world
暗闇はすぐそこに
□□
「あっ…あかん…。もう、ムリや…。」
「はぁ…はぁ…。もうちょい頑張って…。」
「ムリやボケー!!…はぁ……。どんだけ走ってると思ってんねん!」
「軽く30分?」
「死ぬわアホ!!」
鬼の形相の翔太をなんとか巻いた私らだが…
翔太があまりにも鬼の形相だったからうっかり逃げてしまった。
翔太ヘコんでるんちゃうの?
そう思うとかわいそうになってきた。
「翔太のこと考えてんの?」
「えっ!?」
図星を当てられ驚いたが、すぐにそっぽを向いた。
「ちゃいますー!昼ご飯何食べようかなって考えてたんですー!」
優太は
「ふーん。」
としか言わなかった。