Monochro world
『それじゃあ終わりねー!』
宇美と幼稚園の話しをしていたらいつの間にか終わっていた。
「ありがとうございました。」
そう言って立ち上がると、
「もう一枚撮ってあげる♪」
カメラマンさんが笑顔で言ってくれた。しかも……
「パパも一緒に…な?」
「えっ…?俺?」
佳英は、困惑気味の優太の腕を引っ張って宇美と私の後ろに立たせた。
「衣装まで用意できひんかったんは、ごめんね?」
「俺まで写真撮るなんて聞いてへんけど?」
困惑の次はキレてんのか、佳英に突っかかってる…。
しかし佳英は優しく微笑んだ。
「あんたら、3人の集合写真1枚もないやろ?」
――ホンマ…
ええ友だち持ったわぁ