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「駄目だよ!?」
「いいだろ!?」
店とホスト達の控え室の間のドアの前で僕らはもめた。
僕は必死になって裂君を説得するが、裂君は今日に限って折れようとしない。
「こんな暇なのにただ、裏に居るのは苦痛なんだよ!!!」
「だからって営業中の店には入っちゃ駄目だって!!!」
裂君はあまりの暇さに苦痛を感じ、マスターにばれないように店内に侵入しようと誘ってきたのだ。
恐らく、万が一見つかった時、僕を道連れにする為に・・・(汗)
もちろん、僕は見つかったらただじゃすまない事は分かっているから断るし、裂君を引きとめようとするが、今日の裂君はいつもに増して強情だ。
僕はどうしようとかと迷った。
「ああ・・・もう・・・・・・・・・Σ!?」
そう呟いた直後だった。
『・・・す・・・殺す・・・あの女・・・』
冷たい声―――
怖い声―――
それは“殺意”―――
僕は誰かの“心の声”を感じ取った。
しかも、かなりの強い意志・・・
僕の力は相手の距離で読み取れる度合いが変化する。
けど、それとは別にその相手の意志が強ければ強い程、遠くからでも感じ取る事が出来る。
今、近くに居るのは裂君しか居ない。
と、なるとその声の主は間違いなく店内に居り、誰かを激しく憎んでいる事は確かだ。
『・・・あの女・・・SILVER・・・アイツさえ居なければ・・・』
「!?」
僕は驚きのあまり、声が出なかった。
間違いなく、その強い意志を持つ者はマスターに殺意を向けている・・・
「・・・くっ!?」
「え・・・?秋人!?」
僕は無意識の内に先程まで控えようとしていた行為に移ろうとしていた。
行かなきゃ・・・
店内に行ってマスターを・・・
マスターを・・・
「いいだろ!?」
店とホスト達の控え室の間のドアの前で僕らはもめた。
僕は必死になって裂君を説得するが、裂君は今日に限って折れようとしない。
「こんな暇なのにただ、裏に居るのは苦痛なんだよ!!!」
「だからって営業中の店には入っちゃ駄目だって!!!」
裂君はあまりの暇さに苦痛を感じ、マスターにばれないように店内に侵入しようと誘ってきたのだ。
恐らく、万が一見つかった時、僕を道連れにする為に・・・(汗)
もちろん、僕は見つかったらただじゃすまない事は分かっているから断るし、裂君を引きとめようとするが、今日の裂君はいつもに増して強情だ。
僕はどうしようとかと迷った。
「ああ・・・もう・・・・・・・・・Σ!?」
そう呟いた直後だった。
『・・・す・・・殺す・・・あの女・・・』
冷たい声―――
怖い声―――
それは“殺意”―――
僕は誰かの“心の声”を感じ取った。
しかも、かなりの強い意志・・・
僕の力は相手の距離で読み取れる度合いが変化する。
けど、それとは別にその相手の意志が強ければ強い程、遠くからでも感じ取る事が出来る。
今、近くに居るのは裂君しか居ない。
と、なるとその声の主は間違いなく店内に居り、誰かを激しく憎んでいる事は確かだ。
『・・・あの女・・・SILVER・・・アイツさえ居なければ・・・』
「!?」
僕は驚きのあまり、声が出なかった。
間違いなく、その強い意志を持つ者はマスターに殺意を向けている・・・
「・・・くっ!?」
「え・・・?秋人!?」
僕は無意識の内に先程まで控えようとしていた行為に移ろうとしていた。
行かなきゃ・・・
店内に行ってマスターを・・・
マスターを・・・