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「・・・ごめん・・・本当はいけないって分かってた・・・“トモダチ”なら・・・隠し事なんてない方がいいのも分かってた・・・けど、怖かった・・・」
「怖い・・・？」
僕は思い出しながら呟く。


捨てられた雨の日の事を・・・





―　気持ちが悪い・・・　―

―　こんな子・・・私達の子じゃない・・・　―




―　じゃあ、捨ててしまおう・・・こんな奴・・・　―




あの時の言葉が昨日の事のように脳裏を過ぎる・・・

「僕はね、この力のせいで両親に捨てられたんだ・・・僕みたいな奴、気味が悪いって・・・自分達の子供じゃないって“心”の中で呟きながらね・・・」
「秋人・・・」
さすがの裂君も僕の過去を聞き、言葉を失う。
そんな裂君を見て僕は決意した。
「それとね・・・僕、裂君に謝らなきゃいけない事がある・・・」
「へ？怒られる事しかしてないような・・・」
不思議そうにそう呟く裂君だが、僕は裂君に告げた。
「・・・僕は・・・昨日、裂君の“心”を読んだ・・・」
「嘘っ！」
「・・・いや、正確に言えば、裂君が見ていた“夢”だね・・・ごめん・・・だから、僕・・・」
それ以上、なんて言ったらいいのか分からなかった。
どんな言葉を並べても言い訳にしかならないから・・・