Chocolate concerto-三村カルテット物語-
「うるさいなぁ。そうやって、無遠慮に人のプライバシーに首を突っ込むから松浦は彼氏ができないんだぞ。」

碧海は弓で松浦を指して、動揺するそぶりも見せずにニヤリと笑った。
どうやらこの舌戦の軍杯は、碧海に上がったようだ。


「何それ、むかつくなぁ~。」

松浦は、口を尖らせてブツブツと文句を言いながら、ピアノにスコアをセットし始めた。

「ほらほら、そうやってすぐ拗ねちゃいかんのだよ♪」

「うっさいなぁ!」
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