Chocolate concerto-三村カルテット物語-
【第三楽章】
「お疲れ~!」
僕たちは2時間の練習を終え、譜面台を棚に戻し帰る支度を始めた。
「ちょっと皆、帰るの待ってくれない?」
松浦がそう言いながら、僕たちの方へやって来た。
「今更なんだけど…っていうかさっき散々言われて凄~く渡しにくいんだけど…これあげる。」
珍しく照れくさそうな表情で松浦はチョコレートを僕たちに差し出した。
…えっ?
(何なんだこのチョコは…大きさがバラバラじゃん。)
碧海にはチロルチョコが一粒。
浩史にはミニカー形のチョコの詰め合わせ。
そして、僕にはロイズの生チョコ。
「なんだよぉ。太一だけロイズのプラリネかよ~。贔屓だ!」
碧海が不平を漏らした。
僕たちは2時間の練習を終え、譜面台を棚に戻し帰る支度を始めた。
「ちょっと皆、帰るの待ってくれない?」
松浦がそう言いながら、僕たちの方へやって来た。
「今更なんだけど…っていうかさっき散々言われて凄~く渡しにくいんだけど…これあげる。」
珍しく照れくさそうな表情で松浦はチョコレートを僕たちに差し出した。
…えっ?
(何なんだこのチョコは…大きさがバラバラじゃん。)
碧海にはチロルチョコが一粒。
浩史にはミニカー形のチョコの詰め合わせ。
そして、僕にはロイズの生チョコ。
「なんだよぉ。太一だけロイズのプラリネかよ~。贔屓だ!」
碧海が不平を漏らした。