Chocolate concerto-三村カルテット物語-
「Quando io sono solitario, abbia cioccolato.Il cioccolato dolce La fa certamente felice.」

「お?」

僕が呟いた言葉の意味を、ウーチャンが尋ねた。

「うん。母さんから貰った洋書に載っていた言葉なんだけどね“寂しい時は、チョコレートを召し上がれ。”ってさ…。」

「ふーん。でも、碧海の場合、そんな状況でもチョコの箱を踏み潰して頑張りそうだね。天邪鬼だから。」

ウーチャンは廊下の窓から、晴れ渡った空を見上げながら言った。


「うん。」

つられて見上げた空には、トリュフチョコの様な雲がひとつポッカリと浮かんでいた。


Chocolate concerto -三村カルテット物語-
~end~

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