14才の地図
「そいじゃ、ハナワリバシか、納豆か…。用意はできてるぜ」
ハナワリバシ? 納豆?
あたしには、チンプンカンプン。
でも、みんなの反応が堅いから、オソロシイことに違いない。
「まい、どっちがいい?」
朽木サンって、サドだぁ。
みんな、ドキドキもんで黙ってるのに…。
「あー。あたしねぇ」
困っちゃったな。
えーと。
「ケンタのオレンジシャーベットが食べたいなぁ…」
えっ?
ってカンジで顔を上げたみんなに、にこっって、微笑んだ。
とたんに、朽木サンが、こらえきれなくなって吹きだす。
「良かったな、おまえら…」
笑いながら、朽木サンが言う。
「おら、羽賀! 買いだし、行ってこい!」
命令は、厳しい口調。
「押忍っ!」
羽賀が、飛び出して行く。
そのあと、みんなで、羽賀の買って来たオレンジシャーベットを食べた。
そうしたら、なんか、すごくうち解けちゃって、ずっと昔からこの人たちの中に居るような、そんな気がしてきた。
みんな、あたしのケガのこと、気にしていて、かえって申し訳ないくらいだった。
腕と、瞼に、消えない傷をもらって、あたしは、『紫天使』の仲間になった。
ハナワリバシ? 納豆?
あたしには、チンプンカンプン。
でも、みんなの反応が堅いから、オソロシイことに違いない。
「まい、どっちがいい?」
朽木サンって、サドだぁ。
みんな、ドキドキもんで黙ってるのに…。
「あー。あたしねぇ」
困っちゃったな。
えーと。
「ケンタのオレンジシャーベットが食べたいなぁ…」
えっ?
ってカンジで顔を上げたみんなに、にこっって、微笑んだ。
とたんに、朽木サンが、こらえきれなくなって吹きだす。
「良かったな、おまえら…」
笑いながら、朽木サンが言う。
「おら、羽賀! 買いだし、行ってこい!」
命令は、厳しい口調。
「押忍っ!」
羽賀が、飛び出して行く。
そのあと、みんなで、羽賀の買って来たオレンジシャーベットを食べた。
そうしたら、なんか、すごくうち解けちゃって、ずっと昔からこの人たちの中に居るような、そんな気がしてきた。
みんな、あたしのケガのこと、気にしていて、かえって申し訳ないくらいだった。
腕と、瞼に、消えない傷をもらって、あたしは、『紫天使』の仲間になった。