14才の地図
あまりに唐突なその言葉に、あたしはすっかり面食らってしまった。

だって、いきなりなんだもん。

それに…。

「何号?」

あたしは、ちょっとつっぱって、挑戦的な態度に出てしまう。

「あ?」

「何人、女がいるのか訊いてるの」

朽木は、少し悩む。

「あー。真紀に、さつきに、祥子に…」

あっきれた。

「7人かな」

「そんだけいりゃー、充分じゃん」

「だけどぉ、おまえに、興味あんだよ」

あたしは、横目で朽木を見た。

「それ、セックスしよっていってんの?」

「あー。まぁ、それも含めてだけど」

やっぱり。真紀の言ってたとーり。

「だめだね」

「なんで?」
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