14才の地図
Action-7. Vanishing point
2学期がはじまった。
クラスのみんなの、あたしを見る眼が変わってる。
いきなり、えーこたちのグループから、ハブにされた。
けど、そんなこと、今のあたしには、カンケーない。
こないだ、朽木がゆってた。
「確かに、死んじまっちゃ、なんにもなんねーかもしんねーけど、死ぬしゅんかん、『何か』が判るんなら、そんでもいーんでねーの?」
「世間じゃ、それじゃあ遅すぎるってゆーじゃん」
すかさずあたしは、反撃する。
「何十年生きたって、結局、判んねーまま死ぬ奴よりゃ、幸せだぜぇ」
「判んないから、幸せなのかもしんないじゃん」
「へー。そぉ?」
「だって、『なんで』って、思わないで生きてんのって、すっげー幸せだよ。なんで、あたしなんだろう。なんで、こんな風に生きてんのがあたしじゃなきゃ、なんないんだろーって」
「ばーか。それが、生きてるってコトじゃん」
「えぇ?」
「考えてねーヤツは、生きてるってゆわねーんだよ」
「なぁんか、むちゃくちゃな理論だぁ…」
朽木は、笑った。
「若者の暴走ってゆーだろ? 世間知らずのガキの、わがままな暴走って。けどよぉ、周りが、なんも見えなくなるくれーの一瞬って、誰もが経験できるわけじゃねーよな」
「そりゃぁ……」
クラスのみんなの、あたしを見る眼が変わってる。
いきなり、えーこたちのグループから、ハブにされた。
けど、そんなこと、今のあたしには、カンケーない。
こないだ、朽木がゆってた。
「確かに、死んじまっちゃ、なんにもなんねーかもしんねーけど、死ぬしゅんかん、『何か』が判るんなら、そんでもいーんでねーの?」
「世間じゃ、それじゃあ遅すぎるってゆーじゃん」
すかさずあたしは、反撃する。
「何十年生きたって、結局、判んねーまま死ぬ奴よりゃ、幸せだぜぇ」
「判んないから、幸せなのかもしんないじゃん」
「へー。そぉ?」
「だって、『なんで』って、思わないで生きてんのって、すっげー幸せだよ。なんで、あたしなんだろう。なんで、こんな風に生きてんのがあたしじゃなきゃ、なんないんだろーって」
「ばーか。それが、生きてるってコトじゃん」
「えぇ?」
「考えてねーヤツは、生きてるってゆわねーんだよ」
「なぁんか、むちゃくちゃな理論だぁ…」
朽木は、笑った。
「若者の暴走ってゆーだろ? 世間知らずのガキの、わがままな暴走って。けどよぉ、周りが、なんも見えなくなるくれーの一瞬って、誰もが経験できるわけじゃねーよな」
「そりゃぁ……」