14才の地図
学校、3日つづけてバックレて、アパートでゴロゴロしてた。

朽木は、昨日の昼に突然帰って来て、

「ガッコー行けよぉ。ばーか」って、乾いたキスひとつ。

すぐ、また、飛び出して行った。

あいつ、どこで何やってんだか…。

どーせ、7人の女のトコ、渡り歩いてるんだ。

結局、あたしは、その大勢のオンナたちの1人。

惚れてるってこと、認めちゃったトキから、あたしの負けなんだ。

そう思うと、悔しい。

あんなヤツ、こっちから願い下げだっ! 

それができたら、いーのに。

あたしには、さつきサンのよーに割り切ってつきあうなんて、まだまだ、できそうもない。

さっき、のり子から電話がきて、

「今から遊びに行っていー?」とかゆってた。

あのコも、ガッコー、バックレてんだなぁ、って思うと、おかしかった。

ちゃぁんと、卒業、できんのかよぉ…。

なんて、ひとごとばかり、心配したりして。

窓の外を見た。

9月なのに、まだ、暑い。
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