14才の地図
車とバイクのテイルライトが、流れる。

ばいばい、真紀。

あたし、真紀に会わなかったら、つまんないって思いながら、人生おくってたよ。

ちょっと、刺激がありすぎたけど、やりたいコトもみつかった。

あたしね、看護婦になるんだ。

あの日、真紀が死んだ日、あたしを抱きしめてくれたあったかい胸。

忘れらんなくて。

体を治すのは、医者だけど、

心を治すのは、看護婦かもしんないじゃん。

現実はキビシーかもしんない。

でも。

そーゆー心って、忘れちゃダメだよね。

真紀。

聞こえる?

真紀。

真紀…。

あんたのことは、忘れないよ。

あたしの、マブだもん、ね…。

【完】
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