14才の地図
耳をつんざくよーな音。

光の洪水。

なんだか、自分が自分でなくなるみたい。

鼓動が、早い。

もう、心臓がはれつしそーなくらい。

でも。

こーゆーのって、最高!

「もっと、はやく…」

つぶやいてた。

「へぇっ。素質あるぜ、おまえ」

緒方くんが、笑う。

「はやくぅっ!」

叫んだ。

「おっしゃあ!」

緒方くんが、応える。

ぐうん、とアクセルを踏み込んだ。

みるみるスピードが上がる。

すごい。

風で、息ができない。
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