14才の地図
「自分は、どーなのっ!?」

キッと、パパを睨んだ。

「なんだその目付きはっ!」

パパは、怒鳴る。

でも、どーでもいいよ。もう…。

「パパだって、ママが死んだなんて嘘ついて、あたしを騙したじゃない!」

「それはだな…」

「そのうえ、今度は、再婚?」

「まいっ!」

パパが、あたしの肩に手を伸ばす。

いっしゅん、トリハダがたった。

「きたないっ! さわんないでっ!!」

反射的に、振り払う。

「ばかもんっ!」

ぱしぃんっ!

ガタガタン!

どさっ。

ほっぺで、何かが炸裂して、あたしはふっとんで、下駄箱にぶつかった。

パパに殴られたんだって判るまで、少し時間がかかった。

すごい、ショックだった。
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