14才の地図
ほっぺが、ジンジンした。

だけど、胸のほーが、もっとジンジンした。

「…んで…」

なんで、なぐんだよぉ。

涙が、ぼろぼろ出た。

「ずるいよっ! ずるい! ずるい! ずるいっ!!」

バン!

今、入ってきたばかりのドアを開け放って、飛び出した。

パパの顔なんか見たくない。

パパなんか、キライだっ!

もう一緒になんか、いられない。

団地を出て、海浜公園の中を突っ走った。

やっぱり、パパは追いかけてこない。

昨日もそうだったよ。

もしかして、追いかけて来てくれたら…。

なんて、甘い事を考えてる自分に気づいて、おかしくなった。

そう、パパは、あたしのことなんか、どーだっていーんだ。

きっと、あたしなんか…。

あたしなんか、いなくたっていーんだ!
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