14才の地図
ここは、のり子んち。
プレハブの2階建て。
建築現場なんかに、よく建ってるヤツ。
のり子の父さん、建築会社やってて、その、会社の敷地の裏っちょに、のり子のために建てたの。
家出されるより、いーって。
だから、あたしみたいに行くトコのないコなんかが、ごろごろたむろしてる。
ここに住んでんのは、のり子と、あたしと、2年もプーやってる17才のエリ。
そして、『赤華』の副頭の香琳。
香琳は、今日は、立ち番だから、暑いのに外まわりしてる。
街でハンパしてるヤツを取り締まるんだって。
ゾクもこれでなかなか、タイヘンらしい。
「あー。真紀ぃー」
あたしを呼んだのは、真紀だった。
ジョグに乗ってる。
のり子んちは、鎌倉の長谷だから、ちょっと真紀んちからは、遠いんだ。
「おりといでよー」
まだ3時。
「まぁだ、あっついじゃんよぉー」
のり子もエリも、惰眠をむさぼってる。
プレハブの2階建て。
建築現場なんかに、よく建ってるヤツ。
のり子の父さん、建築会社やってて、その、会社の敷地の裏っちょに、のり子のために建てたの。
家出されるより、いーって。
だから、あたしみたいに行くトコのないコなんかが、ごろごろたむろしてる。
ここに住んでんのは、のり子と、あたしと、2年もプーやってる17才のエリ。
そして、『赤華』の副頭の香琳。
香琳は、今日は、立ち番だから、暑いのに外まわりしてる。
街でハンパしてるヤツを取り締まるんだって。
ゾクもこれでなかなか、タイヘンらしい。
「あー。真紀ぃー」
あたしを呼んだのは、真紀だった。
ジョグに乗ってる。
のり子んちは、鎌倉の長谷だから、ちょっと真紀んちからは、遠いんだ。
「おりといでよー」
まだ3時。
「まぁだ、あっついじゃんよぉー」
のり子もエリも、惰眠をむさぼってる。