14才の地図
「キャンデーおごっちゃるからさぁー」
「いくらのぉ?」
「ごじゅーえん」
真紀ったら、ドけちぃー。
「あたしさぁ。ケンタのオレンジシャーベットのがいいなぁ…」
「ああ。わーかったよぉっ」
えへっ。もーけた。
「ちょっとまっててぇ」
真紀にそう言うと、傍らに転がってるのり子の足を蹴っとばした。
のり子は、ちょっとシンナー臭い。
流し台の下に、C瓶、隠してあんの、知ってるんだ。
真紀たちの『赤華』や『紫天使』は、シンナー禁止だけど、のり子はべつに正式なメンバーってわけじゃないから、1日の半分は、ラリってる。
これで、真紀の知り合いじゃなかったら、街を回ってる立ち番に、シメられてるよ。
しょーがないヤツ。
「のーりこ。あたし、真紀と出かけてくるからぁ」
「んー」
「わかったぁー?」
「うーん。いってらっしゃぁ…ぃ」
半分、寝ぼけたまま、左手を振った。
「いくらのぉ?」
「ごじゅーえん」
真紀ったら、ドけちぃー。
「あたしさぁ。ケンタのオレンジシャーベットのがいいなぁ…」
「ああ。わーかったよぉっ」
えへっ。もーけた。
「ちょっとまっててぇ」
真紀にそう言うと、傍らに転がってるのり子の足を蹴っとばした。
のり子は、ちょっとシンナー臭い。
流し台の下に、C瓶、隠してあんの、知ってるんだ。
真紀たちの『赤華』や『紫天使』は、シンナー禁止だけど、のり子はべつに正式なメンバーってわけじゃないから、1日の半分は、ラリってる。
これで、真紀の知り合いじゃなかったら、街を回ってる立ち番に、シメられてるよ。
しょーがないヤツ。
「のーりこ。あたし、真紀と出かけてくるからぁ」
「んー」
「わかったぁー?」
「うーん。いってらっしゃぁ…ぃ」
半分、寝ぼけたまま、左手を振った。