先輩、大好きっ!
大好きな先輩
先輩といい感じになってきたと思ってた…だけど、それは私の勘違いにしかありませんでした。
「…………ぐすっ………てっ…つや……せんぱ…」
「世奈ちゃん泣きすぎ。」
「だって〜っ」
夏休み…野球部は準々決勝で惜しくも負けてしまい…甲子園への道は途絶えてしまいました。
それは三年生の先輩方の引退を意味する事で……
「悲しいです……」
「俺も悲しいよ、世奈ちゃんに会う時間が減るから……」
「せんぱっ……」
そう言った哲哉先輩はすごく悲しそうな顔をしていて…いつもみたいに言えなかった…。
悔しいのは…私よりも先輩達のはず。だって練習嫌いな哲哉先輩も毎日…毎日、武先輩と朝練してたし…それに…
「お疲れ様でした…三年間………先輩とは……すこ…しかっ……ぐすっ…」
「また泣く〜、本当に泣き虫だな…世奈ちゃんは…」
「泣き虫じゃ…あっ…りませ…」
泣いてる私を笑いながら…哲哉先輩は笑顔で一・二年生に言った…お前らは甲子園いけよ…………
そう言った哲哉先輩は…本当にかっこよかった。