君の名前
「優・・平気?」

「ん?余裕っ♪あ、もう授業だね!!先行くね・・」

私は、立ち上がって屋上を出た。

私は、教室には向かわないで、中庭に向かった。

ここは、私と悠くんが、初めて喋ったところ。

私は、涙があふれた。

彼女いるんだったら、アド聞かないでよ・・・
彼女いないって言わないでよ・・・・

私は、ベンチに座って、ボォーっとしてた。

~♪~♪
すると、携帯が鳴った。

「はぃ・・・」

「あ、優?」
私の心臓は跳ね上がった。

「悠くん・・・・」

何で・・・?

「おう♪授業出てねぇけど、どこいんの~?」

あ、そっか・・。席トナリだし・・・。

「えと・・・中庭?」

「はぁ~?戻ってこねぇの~?」

「ぅん・・・ごめん。ばいばい」

私はいっきにそう言って、電話を切った。

「はぁ・・・」

私は、めっちゃデコってる、キティちゃんの、
携帯を見つめた。


すると・・・

「おう♪」

顔をのぞかせたのは、悠くんだった。

「っ・・・・」

私は涙を止めることができなかった。

悠くんは、ぎょっとしてる。

「えぇ!どした?腹いてぇの?」

私は、ただ首を振るだけだった。

泣くのはうざいと思うけど、止めることができない。

だからうざがらないで・・・・


悠くんは、私の涙をぬぐった。

悠くんの手は大きくて、暖かかった。

彼女いるのにそんなことしないで・・・。

もうあきらめるって決めたのに。

私は涙をぬぐった。

「お?泣き止んだか~?」
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