君の名前

「ズッ・・・・うん、急にごめんね」

「何言ってんだよ～何かあった？」

私は、悠くんから目を逸らした。

「え～？何もないよぉ？」
私はそうとぼけて、ベンチから立った。

このままいても、辛い・・・・。

「んじゃ、何で泣いてんの？」

理由言えるわけないじゃん・・・・。

「何もなぁい!!!あ、私、先行くね」
私はそう言って、歩こうとした。

ぐいっ！！

私は、悠くんに手をつかまれ、引き寄せ
抱きしめられた。

私は、目を開いた・・・。

何で・・・？

「行くなよ・・・」
寂しそうにつぶやいた。

私は、胸が苦しくなり、悠くんを、
つき飛ばした。

「いって・・・優!?」

「何で、こういうことするのっ・・!!??私の気持ち、
もて遊んでるのっ??」

私は泣きながら、訴えた。

「は・・・？」

悠くんは状況が読めてないようだ・・・。

「彼女いるくせに、私に優しくしないでよぉぉ・・・
何でいないって言ったの・・・？
何でアド聞いたの・・・？
悠くんが・・・わかんないよ・・・」

私はそう言い残して、中庭を去った・・・・。

そのまま、学校を出て、家へ帰った。

もちろん、この時間は１人。

自分の部屋に行き、泣いた・・・。

悠くんに、抱きしめられた体が熱い・・・。

本来なら、嬉しいんだろうね・・・。

もう・・・何もかもわかんないよ・・・・。

ねえ・・・・どうすればいいのかな・・・・？

そのまま、寝てしまった・・・。


窓には夕日が差し込んでいた。

「ん・・・もぉ夕方ぁ・・・？」

あ、泣いて、寝たんだ・・・。

鏡を見たら、目が腫れている。


最悪じゃん・・・・。