君想い
急げ急げ。
全速力で走って、
なんとか着いた。
ハァ…
よかった。
クラス割を見て、
教室に向かう。
【ⅠーC】
中に入るともう殆どの人がいた。
え…と?
私の席はっと。
【石崎李歌】
あった!
前から3番目か。
フー
一息ついて自分の席に座る。
すると
『李ー歌?』
ん?
この声は…
「香那!」
振り向くと見慣れた顔があった。
ニィッと可愛い笑顔で笑う女の子。
【板垣香那】
(いたがきかな)
私の一番の親友。
小学校からずっと
一緒で、いろんな事をしたし、話した。
私にとって"2娘1"
とは香那だと思う。
『李歌遅いから!』
と言いながら、
私の隣の空いた席に座る。
香那が座った席の人
もまだ来てない。
"あたしだけじゃないじゃん"
と思いながら香那と
話していた。
「ねぇ。その席の人誰?」
ん?
と香那が席を見る。
『かとりしゅん?』
「何で?なのよ。」
私は笑いながら、
名前を見てみる。
【香取隼】
「あってるし!」
『まぢ?良かった』
香取隼か。
どんな人だろう…
そんな事を香那と
話していると。