君想い
何なのよこの人…
マイペース過ぎる。
思わず見つめてしまった。
『よろしくは?李歌ちゃん。』
ムッ
「よろしく!」
そう一言だけ告げ、
私は前を向いた。
あぁイライラする。
何でこんな"ヤツ"が隣りなのよ!
絶対に関わらないようにしよ…。
そう心に決めた。
『でも李歌、隼君はゲットしなきゃ!』
入学式も終わって、
香那の家に来た。
さっそくお隣りさんの話から入る。
「ゲットってね…。嫌だよあんな自己中人間!」
絶対いや。
『いいと思うな。
中学の時かなりモテ
てたみたいだし!』
そりゃ。
あの顔だもの、、
『李歌可愛いもん、大丈夫だって♪』
全く…。
香那は本当に気楽なんだから。
「とにかく、あんな人無理!かっこいいのは分かるけどさ、
あんなかっこいいんだよ。彼女くらいいるでしょ!」
『う…ん?でも李歌は絶対好きになる。隼君の事!』
ニィッ
満面の笑顔でそう言う香那はすごく楽しそうだった。
まぁいいけどね。