ヘタレサンタがやってきた!
・・・ついに私、幻聴まで聞こえてしまったのか・・・。
と思いつつ、ゆっくりと声の聞こえた方向に身体を向けると、
・・・定番中の定番のサンタクロースの服を着た男の子がしゃがみながら、頭を撫でていた。
・・・・うわぁ、私の幻覚リアルだなぁ。
夢だよ絶対。もうやだなぁ自分。
「おい。聞いてんのか」
ほら幻聴まで・・・。
「一時停止したビデオテープみたいに止まってんじゃねーよ!!!」
「ぎゃあ!!」
男の子が私の近くまで来て、私の頬っぺたをつねった。