残酷ハニー
「…ああ、あれが船に引っ掛かっていたっていうのか。
こりゃあヤバいな。
警察でもって……おい!何処に行くんだ!」
僕は父さんの言葉も聞かずに、その少女を持った人に駆け寄った。
きっと少女を持った人は母親なのだろう。
その人は僕を一度見てから、また泣き始めた。
「……な、…何で。
何で君は死んで…」
「…あなた、会ったの?」
母親らしき人は僕に聞いてきた。
「…………はい数ヶ月前に。
で……でも何で……」
「…数ヶ月、前?
…そんな時にはもう死んでたわよ!!」
「……えっ?」