《短》手紙から始まる!?

「美里、今日遅刻だったけど、どうした?」


「えーと。目覚ましがならなくて走って学校着て、時間見たら5分前でセーフと思ったんだけど下駄箱に・・・・ラブレター入って」
「みさトン!」
「美里!」

話の途中で二人揃って驚いた声を上げた。私だってラブレター貰ったっていいじゃん。始めてもらったんだけど。 


「で、みさトン、誰に貰ったの?」

香美が声をおとして聞いてきた。 


「えっと、それが・・・・・。」 

「もったいぶらずに教えな。」

言い淀んだ私にすかさず早智が聞いてきた。 

教えろって言われても、だってねぇ。 

「差出人の名前書いてなかったんだよ。便箋にも、封筒にも。」 


「「えぇー!!」」

やっぱり驚くよねぇ。名前かいてないと意味ないしさぁ。 

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