マイワールド


今日も、昨日と同じように過ごした。

恵子派とレミ派の中間で、
嫌われないように気を使い続けた。


八時のウーパーとの電話は、
きっちり三十分間話した。

私は、昨日悩んだことを、何一つ隠さずに話した。

『今、彩音ちゃんはそうやって悩んでるんだ。』

「はい。」

『ごめん。

それは、僕にはどうにもならないや。

答えはさ、見つけていこうよ。

二人で。』

この時初めて、私はウーパーに敵意を持った。

「見つけている間にも、
その動物達は死んでいきます。

その動物達はどうするんですか?」

私がそう聞くと、ウーパーは黙り込んでしまった。
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