マイワールド
「なんでだろうね。」

裕也は静かに言った。

「……?」

「やっぱり、こういう風に悩めるのって、
いいことなのかな」

「恋とか友人関係だけじゃないんだね。」

「答えが見つかった頃にはさ、
大人になってんのかな。」

「それで大人になっても、
新しい疑問とか悩みとかが出てきて。」

「全部の答えが出ないうちに死んじゃうんだよな。」

「三百年くらい生きたいなぁ。」

「俺は千年生きたいな。」

こんな話をしたのは初めてだった。
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