マイワールド
「相川ってさ、男好き?」
帰りの電車の中で、
実にこんな質問をされた。
「はっ?」
私は眉間に少しシワをよせた。
「いや、なんか……。
よく裕也と明と一緒にいるじゃん。」
「裕也とは付き合ってる。
明は……友達?
まあ、裕也も友達かもしれないけど。」
私がそう言うと、実は目を丸くした。
「え!
付き合ってんの?
いつから?」
「え……?
知らなかったの?
夏休みから……。」
「嘘? マジ……?
めっちゃくちゃ長続きしてんじゃん。
えぇ……マジ……。」
「どうしたの?」
「別に……。」
実の気持ちが読み取れた。
きっと、私が好きなのだ。
気付かなければ、ドラマのようにロマンチックな恋愛関係が築けたのだろうが、
残念。
私はそう鈍感ではない。
「何考えてんの?
顔真っ赤だけど。」
少しからかってみたくなった。
「嘘……?
え!
まさか!」
動揺する実がかわいく見えた。
こんな風に人を見るのは初めてだ。
いや、人をからかったのが初めてだ。
最近になって、いろいろな人間関係に慣れてきたせいだろうか、
男子をからかって動揺させるほどの悪になってしまった。
帰りの電車の中で、
実にこんな質問をされた。
「はっ?」
私は眉間に少しシワをよせた。
「いや、なんか……。
よく裕也と明と一緒にいるじゃん。」
「裕也とは付き合ってる。
明は……友達?
まあ、裕也も友達かもしれないけど。」
私がそう言うと、実は目を丸くした。
「え!
付き合ってんの?
いつから?」
「え……?
知らなかったの?
夏休みから……。」
「嘘? マジ……?
めっちゃくちゃ長続きしてんじゃん。
えぇ……マジ……。」
「どうしたの?」
「別に……。」
実の気持ちが読み取れた。
きっと、私が好きなのだ。
気付かなければ、ドラマのようにロマンチックな恋愛関係が築けたのだろうが、
残念。
私はそう鈍感ではない。
「何考えてんの?
顔真っ赤だけど。」
少しからかってみたくなった。
「嘘……?
え!
まさか!」
動揺する実がかわいく見えた。
こんな風に人を見るのは初めてだ。
いや、人をからかったのが初めてだ。
最近になって、いろいろな人間関係に慣れてきたせいだろうか、
男子をからかって動揺させるほどの悪になってしまった。